こんにちは、いぬくまです。
長崎県雲仙は一帯が火山地帯となっており、温泉の地としても有名です。その温泉街の中心にある雲仙地獄は、硫黄の臭いと湯けむりが一帯を覆いつくすまさに地獄のような場所です。雲仙地獄は地獄だけではなく、キリシタンの殉教の地としても知られています。
硫黄臭と湯けむりに包まれながら、地獄やキリシタンの殉教碑を見てきたので紹介します。
目次
雲仙地獄とは?
雲仙地獄は、長崎県雲仙市にある温泉街観光のメインスポットです。大叫喚、お糸、清七など30余りの地獄があります。辺り一帯が強い硫黄の匂いと地底から噴出す蒸気に包まれており、本当に地獄のようです。
雲仙地獄のエネルギー源は、橘湾の海底のマグマ溜りだと考えられています。マグマの溜りから発生した高温高圧のガスが岩盤の裂け目を通って上昇し、高温の熱水になります。その熱水の沸騰によって生じたガスが噴気となって現れており、雲仙の温泉はこのガスと周りの地下水が混ざりあって生成されたものとなっています。
またこの雲仙地獄はキリシタンの殉教の地としても有名です。島原城主、松倉重政はキリシタンを改宗させるためにキリシタンの手の指を切ったり、雲仙の熱湯に出し入れしたりとひどい拷問をしていました。雲仙地獄にはこの地で殉教した33名の殉教碑が建てられています。
アクセス・駐車場・料金
雲仙地獄へのアクセスや駐車場、料金について紹介します。
アクセス
場所は「長崎県雲仙市小浜町雲仙320」です。長崎市から車で約1時間ちょっとの距離にあります。
公共交通機関で行く場合はバスの利用がおすすめです。長崎駅前発、長崎県営バス特急雲仙行きに乗って約1時間40分で雲仙に着きます。諫早駅から行く場合は島鉄バス雲仙行きに乗って約1時間30分で着きます。そこからは徒歩10分ほどで雲仙地獄に到着します。
こちらは雲仙地獄の場所と駐車場をいくつか示した地図です。
駐車場、料金
駐車場は500円のところが多く、第四駐車場(古湯駐車場)だけ300円です。なので一番安い駐車場は第四駐車場ということになりますが、雲仙地獄からは少し距離があります。
雲仙地獄の入口は数箇所あるので、あらかじめ停める駐車場は決めておくほうが良いでしょう。雲仙地獄のマップは雲仙温泉観光協会のHPに載っていますのでご確認下さい。
雲仙地獄の遊歩道はしっかりとした道が多く、歩きやすかったです。
また、雲仙地獄の見学自体は無料となっています。なので、駐車場料金=入場料と考えれば安いですよね。また、雲仙地獄周辺は温泉街となっており宿泊施設もあるので、雲仙で一泊して翌朝ホテルから歩いて雲仙地獄を散策するのも良いと思います。
私は第三駐車場(清七地獄駐車場)に停めました。平日の朝9時半ごろに行ったのであまり車が停まっておらず、スムーズに駐車できました。駐車場のすぐ目の前は清七地獄・湯けむり橋となっており、おすすめのスタート地点です。
しかし想像以上に湯けむりがすごいので、車から降りた瞬間いきなりむせ返りました(笑)風向きによっては煙が車を直撃するので、嫌な方は少し離れた場所に停めたほうが良さそうです。
雲仙地獄めぐり
マップを持っていなかったので適当に散策しました。遊歩道を歩いていれば迷うことはないので大丈夫です。
まずは湯けむり橋↓
地面を見てみると、温泉が湧き出ておりポコポコ沸騰しています↓
八万地獄↓
八万地獄は人が持っている八万四千の煩悩によってなされた悪行の果てに落ちる地獄だといわれています。
こちらが大叫喚地獄。迫力があります↓
キリシタン殉教碑↓
寛永4年からの7年間にこの地で殉教していった人は33名といわれています。
少し分かりにくいところにあったので、見逃す観光客も多いのではないかと思いました。丘の上に立つ十字架は、殉教した信徒をたたえています。
最後にお糸地獄。
夫を殺したお糸という女が処刑された頃にこの地獄が噴出したので「家庭を乱すと、この地獄に落ちるぞ」という戒めを込めてこの名前がつけられたそうです。
ぐるっとまわって駐車場の近くに戻ってきたのでここで地獄めぐりは終わりました。地獄のあとは名物温泉たまごを食べます!
名物温泉たまご
雲仙名物、地獄蒸し温泉たまごをいただきます。地獄の蒸気を利用して作られたもので、見た目は普通のゆで卵です。
塩付きで5個入り400円でした。茹でたてでほくほくしてとても美味しいです!お糸地獄のすぐそばなので、硫黄の匂いと湯けむりを楽しみながらいただきます。
地獄めぐりで歩いてへとへとでしたが、これで少し元気が出ます。
地獄めぐりと温泉たまごを楽しんで大満足でしたが、帰ってからある問題に直面しました…。
硫黄臭が取れない地獄
雲仙の湯けむりをたくさん浴びたおかげで、服に硫黄臭が付いてしまいました…。
硫黄臭対策を全く考えていなかったので、気づいたときにはもう手遅れでした。とりあえず洗濯しましたが硫黄の臭いは取れず…。
ネットで硫黄臭の取り方を検索したところ、30℃から40℃のお湯に「重曹」や「クエン酸」を溶かして洗うのが良いとのことで試してみましたが、あまり取れませんでした。
これで臭いがちゃんと取れた人もいるみたいなので、家に常備している方はやってみても良いかもしれませんね。
私はそこまで硫黄の臭いが嫌いではないですが、夫は「くさっ」と言ってかなりショックを受けていました。
人によって気になる度合いが異なるのかもしれませんが、なるべくお気に入りの服は避けたほうが良さそうです(^^;)
雲仙地獄の紹介は以上になりますが、いかがだったでしょうか?九州の地獄といえば大分県ですが、長崎県でもこのような地獄めぐりが楽しめます。
ただし、お気に入りの服を着て行ってしまうと、あとで地獄を見ることになりますので気をつけて下さい(笑)
少しでも参考になれば嬉しいです。
では、また!
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