旅行中にかかると辛い風邪について書いてみました。
予防はできるのか?
どうやったら早く治せるのか?
有名な岩田健太郎先生(神戸大学教授・医師)
のお話を簡単にまとめた記事です。
目次
1.風邪について
2.予防方法
3.かかった人が注意する
4.風邪薬
5.対症療法薬
6.病院に行くタイミング
7.早く治す方法
8.インフルエンザ
1.風邪について
風邪は鼻・喉などの気道の上部で起こる炎症です。
風邪の9割はウィルス性であり、細菌性ではないようです。
「抗生物質」は9割の風邪には効かないということになります。
特別な場合を除いて、
持病があったり特別な事情がなければ、
ほとんどは、自分の免疫で治せるのが風邪だそうです。
2.予防方法
完全に防ぐ方法はないそうです。
手洗いやうがいは、
多少は効果があるようです。
手洗い
手洗いは効果的ですが、
かなり念入りにしないと意味がないそうです。
「Happy birthday to you.」を3回歌う間、
洗い続ける必要があるという人もいるそうです。
アルコール消毒剤が効果的といわれていますが、
それも、くどいぐらい塗りこまないと意味がないそうです。
「手ぴかジェル」のマニュアルが参考になるかもしれません。
手を洗うように、
指先や親指なども意識して擦り込まないといけないんですね。
うがい
うがいも15秒ぐらい
しないと意味がないそうです。
「うがい薬」は喉の粘膜を痛めるので、
使うのはやめた方が良いそうです。
「水道水が一番良い」
とのことです。
マスク
マスクでは予防できないそうです。
風邪にかかった方が、咳やくしゃみを
周囲に撒き散らすのを防ぐ意味があるとのことです。
つまり、自分から防ぐことはほぼ不可能なんです。
病院でも着けるように言われますが、
風邪にかかった方が、
周囲に撒き散らさないためのエチケットとして必要なんですね。
また喉が乾燥しにくくなって良いかもしれません。
その程度ということなのでしょう。
置くタイプの予防薬
特定の製品名には言及されていませんが、
「置くタイプのもの」は効果がないそうです。
免疫力を向上させるもの
免疫力を下げるものはあっても、
向上させるものはないとのことです。
健康番組では、誇張表現が多いので、気をつけた方が良いそうです。
適度な運動
定期的で、適度な運動は風邪予防になるそうです。
ぽかぽかする程度で良いそうです。
マラソンをしたり、
激しい運動をすると、
免疫力が低下して、
風邪にかかりやすくなるようです。
3.かかった人が注意する
かかった人が注意する以外に予防方法はないようです。
「咳エチケット」
「マスクを着ける」
「 インフルエンザワクチンを打っておく」
などの努力をかかった人や
かかる可能性のある人がするしかないようです。
全員が「エチケット」を守る
ということが大切ということでしょうか。
初めて聞きましたが、
咳エチケットは「肘でする」そうです。
手で咳やくしゃみを防いでも、
手にウィルスが着いてしまうので、
テーブルや受話器、キーボードなど
他の人が触れるところにウィルスをつけてしまうので、
それが原因で周囲にうつすきっかけを作ってしまうようです。
ウィルスはテーブルや受話器などの上で
数時間は生きられるそうです。
くしゃみや咳を肘で受け止めれば、
感染拡大は防げるということだそうです。
予防するには、
かかった人が注意するしかないようです。
4.風邪薬
実は
「風邪薬」というものはないのだそうです。
風邪を
治す治療薬はないそうです。
「喉の痛み止め」
「咳を止め」
「熱を冷まし」
など症状に対する薬があるだけのようです。
5.対症療法薬
咳止め
メジコンという薬が良いそうです。
メジコンは、
「デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物」
というものです。
「リン酸コデイン」よりも副作用が少ないそうです。
以下の薬は「メジコン」と同じ成分を含んでいます。
ヴィックスヴェポラッブも咳止め効果があるそうです。
ユーカリオイルが有効成分だそうです。
ユーカリとティーツリーが効くとの情報もありますよ!
薬ではありませんが、はちみつも咳止めとして有効だそうです。
咳が止まって子どもも喜ぶかもしれません。
ちなみに乳幼児に与えてはいけませんよね。はちみつ。
解熱剤
使っても使わなくても、どちらでも良いそうです。
下記のタイレノールのような、
アセトアミノフェンが副作用が少なくて使っても良いようです。
ロキソニンは胃や腎臓、心臓に負担がかかるので、
極力使わない方がいいようです。
からだの節々の痛み
麻黄湯が良いようです。
もしくは、痛み止めの定番
アセトアミノフェン(タイレノール)
がおすすめだそうです。
寒気
麻黄湯や桂皮が良いようです。
麻黄湯には桂皮が配合されています。
↓こちらは錠剤タイプのようです。
風邪全般に対して
葛根湯がおすすめだそうです。
麻黄、桂皮も配合されています。
↓こちらは錠剤タイプのようです。
岩田先生のお話では、漢方やシナモン(桂皮)のお話が出ていました。
私もよくハーブティーを風邪の時に飲んでいますが、
科学的にも効果あるのかもしれませんね。
6.病院にいくタイミング
重い症状でなければ、
たいていは行かないほうがいいそうです。
鼻水・のどの痛み、咳程度なら
家で安静にしているほうが良いそうです。
病院に本当に行かなければならないかどうかは状況次第だそうです。
糖尿病とか腎臓病などの持病がある方は別の話だそうですが
病院に行くべきかどうかの判断基準として、
食事がとれるか
水が飲めるか
睡眠がとれるか
日常生活ができるか
(歩行・着替え、排泄、食事)
といったことが、できなくなっていれば、
それが病院に行くべきタイミングのようです。
「眠れない」
「息苦しい」
「水が飲めない」
「意識が朦朧としている」
「歩けない」
「着替えられない」など
日常を生きる基本が阻害されたときが
病院に行くべきタイミングのようです。
体が「だるい」だけなら、勝手に治るそうです。
7.早く治す方法
早く治す方法はないそうです。
ただし、悪くしない方法はあるそうです。
「無理しない」
ということだそうです。
「休養」「睡眠」「水分摂取」をきっちりする。
「体を冷やしすぎない」
「汗をかいたら着替える」
など、
「衣食住」に気配りすること
が風邪を悪くしない方法だそうです。
とにかく、
「よく寝るのがいちばん」
のようです。
「眠ければ寝る」
体のシグナルにしたがうことが大切だそうです。
「睡眠不足は風邪をひきやすい」というきちんとしたデータがあるそうです。
ストレスと風邪の関連はあるだろうが、データはないそうです。
ただし、
「自分自身を不健康だと思っている人ほど体調を崩しやすい」
というきちんとしたデータがあるそうです。
自分に対してネガティブな人は
健康面でいろいろと良くない事が多いので、
自分のことを、
不幸せだと思ってはいけないそうです。
「幸せ・不幸せは捉え方次第」
と考えていくことが大切なようです。
「食べることが大事」
肉を食べたいときは肉をたべる。
野菜をたべたいときは野菜をたべる。
体を休めて栄養を取るのが一番良いようです。
禁煙
喉の粘膜を荒らすので、禁煙する方が良いとのことです。
風邪予防にも同じことが言えますよね。
禁酒
お酒の飲みすぎは免疫低下を招くそうです。
睡眠不足の原因で風邪を引きやすくなるそうです。
お風呂
湯冷めがいけないので、
きちんと乾かして、湯冷めしないようにすれば
清潔を保つために入っていいようです。
長引く咳
咳は2週間続くことは普通なので、
あまり気にしなくて良いようです。
8.インフルエンザ
インフルエンザ薬
1日治るのをはやめるくらいの効果しかないそうです。
風邪と一緒で、何もせずに安静にしているのが一番だそうです。
ワクチンのメリット
インフルエンザが重症化しないためにワクチンは有効だそうです。
ワクチンをうっておくと、軽症で済んでしまい、
咳やくしゃみの症状があまり出ず、他人にうつしにくくなるのだそうです。
病院に行くタイミング
しんどい(辛い)ようであれば、病院にいって薬をもらうと良いそうです。
そんなに辛くなければ家で寝ている方が良いみたいです。
薬は飲んでも飲まなくても一緒だそうで、
たいていは自然に治るようです。
お金をかけて病院に行って待たされるぐらいなら
家で寝る方がいいかもしれません。
病院に行く労力や時間を考えると、
家で安静にしているか、
栄養のある物を食べる方が、
体のために良いかもしれません。
以上、風邪を引いたらどうするかについて、専門家のお話を参考にしてまとめてみました。
岩田健太郎先生(神戸大学教授・医師)のお話をもとにさせていただきました。
頭がすっきりする風邪の話。
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