【北海道旅行中富良野編】 ファーム富田で混雑を避け、ラベンダーを楽しもう!

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北海道の富良野といえば、「ラベンダー畑」ですよね。

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富良野のラベンダー畑といえば、
「ファーム富田」さん。

なんとこちら、入園料・駐車場無料です。

富良野に来たらぜひ立ち寄って頂きたい場所ですので紹介していこうと思います。

営業時間について
ラベンダーの見頃と混雑を避けてラベンダーを見る方法
園内について
お食事について
ファーム富田の歴史

【営業時間について】

花畑と駐車場は24時間解放しています。ただし、駐車場での寝泊まりは禁止です。

トイレは売店の営業時間外は封鎖しているので、売店の営業時間外に行く際はあらかじめトイレは済ませておきましょう。

売店の営業時間は季節や売店ごとに異なるので、ファーム富田の公式ホームページで確認してください。

冬季はクローズしているところもあるので、冬に訪れる際は気をつけて下さい。

【ラベンダーの見頃と混雑を避けてラベンダーを見る方法】

ラベンダーの見頃は例年6月下旬から早咲きの品種が咲き始めます。私は5月下旬に訪れましたが、ラベンダーは温室内で見ることができました。

外の畑では7月中旬から下旬ごろが見頃のピークです。その後は順に刈り取りされていき、8月上旬から中旬ごろには刈り取りが終わります。

満開のラベンダーが見たければやはり7月中旬から下旬が良いみたいですね。

ただし、ラベンダー満開時期は観光客がかなり多く、「駐車場は数時間待ち」「写真を撮るのも人が多過ぎて大変」といった問題が発生します。

その問題を回避するには「早朝」に行くのがオススメです。

ファーム富田は24時間無料解放されており、早朝であれば駐車場に並ぶことなく、ツアーの団体客もいないのでゆっくり見学できます。

狙い目は6時から7時頃でしょうか。夜が明けて明るければできるだけ早めに行きましょう。

ちなみに私が5月下旬に行ったときは、観光客はあまりいませんでした。ラベンダーは温室内でしか観賞できませんでしたが、十分綺麗で楽しめました。見頃でなくても園内をゆっくり楽しみたい方は季節をずらすのも手かもしれません。

【園内について】

ファーム富田の園内は花畑と舎があり、晴れでも雨でも楽しめるようになっています。

ここが無料だとは信じられないですよね(^^;

園内ガイドは公式ホームページからダウンロードできますので、あらかじめ見ておくと良いと思います。

全てを紹介するのは難しいので、園内の一部を紹介していきます。まず、ファーム富田といえば「花畑」ですね。

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花畑その1

まだ5月下旬でしたが、こんなに綺麗に咲いています。晴れていたのでより綺麗に見えます。

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花畑その2

紫の花が咲いているので、「ラベンダー咲いてるじゃん!」と最初思っていたら、どうやらこの花は「ムスカリ」という花で、5月上旬から6月上旬に開花するらしいです。

花畑は一部しか咲いていませんが、咲いているところだけ切り取って写真を撮ることで綺麗に写真が撮れます(笑)

さて、続いて「舎」の紹介です。ファーム富田の舎は、ドライフラワーの舎、香水の舎、ポプリの舎、蒸留の舎など全部で10以上の舎があります。まずはこちら、ドライフラワーの舎です。

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ドライフラワーの舎その1

日本最大規模のドライフラワーアレンジメントの展示スペースです。 こちらの色鮮やかなフラワーアレンジメントは、オランダのフラワーデザイナーであるレン・オークメイドさんによって手掛けられたものだそうです。

ラベンダーのドライフラワーを使ったリースやその他のフラワーアレンジメントの商品販売をしています。

色とりどりのドライフラワーに驚き、見とれること間違いなしのステキなスポットです。

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ドライフラワーの舎その2

ここで写真を撮ったら花の妖精になった気分に浸れますよ(笑)

続いて紹介するのは、香水の舎です。こちらは、トラディショナルラベンダー畑の目の前にあります。

香水の舎では、香水を主に取り扱う売店や、好きな香水で「香りのしおり」をつくることが出来るコーナーがあります。

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香水の舎

売店から奥の方に進むと、商品を製造する様子を見学できます。石鹸を作っていく過程や、ラベンダーのエッセンシャルオイルを独自に調香し、香水を作っていく過程を間近で見学できます。 私が行ったときは3人ほどの方が作業されていました。作業場がガラス張りになっているので、製造しているところがよくわかります。

また、舎の奥にある展望デッキからは花畑とその向こうにそびえる十勝岳連峰を一望できます。

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香水の舎、展望デッキからの景色

季節的に花畑は見られませんでしたが、十勝岳連峰は少し雪がかかっており美しかったです。

次に、グリーンハウス(温室)の紹介です。外の花畑にラベンダーが咲いていない季節でも、ラベンダーを楽しむことのできる場所です。ラベンダー以外にも、色とりどりの花々や観葉植物も見ることができます。

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温室その1
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温室その2

観賞用として人気な「濃紫早咲」という品種もあります。優しく花や茎に触れてみるとラベンダーの香りが指につき、とても癒されます。温室を出るとこんなかわいいうさぎのオブジェや、

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十勝岳連峰から引いている冷たい飲み水にも遭遇します。

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この他にもまだまだ見所はありますが、多過ぎるのでここまでにしておきます。次はお食事について紹介します。

お食事について

ファーム富田はお食事できるカフェがいくつかあります。

「ポプリの舎」「カフェ ルネ」「花人の舎 ルネ」があり、だいたい9時半から16時半頃まで営業しています。

ただし、時期によって営業時間は変わるので行く予定があれば必ず公式ホームページ等で確認して下さい。

また、「ポプリの舎」と「カフェ ルネ」は10月中旬から春頃まで、「花人の舎」は4月下旬から10月中旬までクローズしていますのでこちらも併せて確認しておきましょう。

私の場合、あまりお腹が空いていなかったので、売店でラベンダーアイスクリームとハスカップのドリンクだけ購入し、外で食べました。

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ラベンダーソフトクリームはさっぱりとして子どもから大人まで食べやすい味でした。

ハスカップドリンクも甘酸っぱく、暑い日にオススメのドリンクです。ハスカップって何ぞや?と思って調べたところ、ハスカップの実は昔からアイヌの人に「不老長寿の実」として知られ、日本では北海道でのみ自生するそうです。ブルーベリーに似て甘酸っぱく、ジャムやソース、ワインによく使われています。

お腹も気分も満たされ、まだまだゆっくりしていたいところでしたが、次の予定もあったのでお土産を買って「ファーム富田」をあとにしました。

最後に予備知識として、「ファーム富田」の歴史を調べたので書いていきます。

【ファーム富田の歴史】

ファーム富田でのラベンダー栽培は1958年(昭和33年)に富田忠雄さんが香料としてラベンダーを栽培したのが始まりですが、

ファーム富田の歴史は、1897年(明治30年)から始まります。「北海道国有未開拓地処分法」により北海道の移住者が急増し、初代富田徳馬さん(忠雄さんの祖父)が中富良野原野に鍬を入れたのがファーム富田の始まりでした。

そして、1906年(明治39年)には富田徳男さん(忠雄さんの父)が生まれ、

1932年(昭和7年)に富田忠雄さんが生まれます。

富田忠雄さんは、上田美一さん(富良野地方におけるラベンダー栽培の先駆者)のラベンダー畑に影響され、香料としてラベンダーの栽培を始めます。

1970年(昭和45年)にはラベンダー栽培のピークを迎え、富良野地方の約250戸の農家がラベンダー栽培を行い、ラベンダーオイルの生産量は5トンにもなりました。

しかし、1972年(昭和47年)には合成香料の急激な技術的進歩や貿易の自由化により、安価な香料が増え、ラベンダーオイルの価格が下がってしまいます。

そして1973年(昭和48年)には、ラベンダー栽培農家がほぼファーム富田だけになってしまいました。

ファーム富田は稲作で生計を立てながらも、ラベンダー栽培の再生の道を模索する日々が続きます。

そんな中、1976年(昭和51年)に日本国有鉄道のカレンダーにファーム富田のラベンダー畑の写真が紹介されたことがきっかけで、観光客やカメラマンが訪れるようになります。

そして観光客からポプリやサシェの作り方を教えてもらい、玄関先でポプリやサシェの販売を始めます。

1980年(昭和55年)には独自に蒸留をし、ラベンダーオイルの抽出に成功し、香水「フロム」を発売します。

1987年(昭和62年)に石鹸の製造業免許を取り、「ソープラベンダー」というオリジナルの石鹸を発売しました。今まで稲作で生計を立てていましたが、この頃にはラベンダーの栽培や加工に専念するようになります。

1990年(平成2年)には、フランスで開催されるラベンダー芳香フェアの品評会で「おかむらさき」というオリジナルエッセンシャルオイルがなんと1位を獲得します。同時に「オートプロヴァンス・ラベンダー修道騎士」というラベンダー栽培における功労者に贈与される称号も授与しました。

その後は温室で冬季のラベンダー開花に成功したり、ドライフラワーの舎を建てたりと様々な事業を拡大し今に至ります。

「ファーム富田、富田忠雄さん」のラベンダーに対する熱意が富良野のラベンダー栽培をここまで活性化したんだと思うと、胸が熱くなりますね。

このような歴史を知ることで、より一層ラベンダーについて関心を持ち、楽しむこともできるのではないでしょうか。

ラベンダーへの憧れと情熱で作り上げた「ファーム富田」へ、ぜひ足を運んでみてください★

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では、また!

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